ロブスターって言うエビがいます。海にいる大きなエビで、オマールエビもロブスタと言うそうです。コーヒーにもロブスタというのがあります。ロブスタというのは、ラテン語で力強いという意味があるそうで、もちろんエビのロブスタも力強く、コーヒーのロブスタもまた病気に強く苦味も強く、力強い印象です。
コーヒーノキには、たくさんの種があって、中でも多く飲まれているのは2種、カネフォラ種、アラビカ種というのがあります。それぞれの種の中にまた品種があって、ロブスタという品種はカネフォラ種に属すのだそうです。一方のアラビカ種にもカツーラとかティピカとかゲイシャとか種があり、当店で販売している物はアラビカ種のどれかになります。ロブスタ種はインスタントコーヒーや缶コーヒー、ブレンドに使用されることが多く、シングルで販売されているものは、ほとんど無いと言っても過言ではありません。
ロブスタの特徴として、標高の低い土地でも生産でき、病害虫に強く、アラビカ種と比べて多くの収穫量が望める一方、アラビカ種のような香味や酸味は少なく、苦味が強くコクがないと言われ、味ではアラビカ種に劣ると言われています。ロブスタはコーンのような香ばしい香りとアラビカ種の約2倍のカフェイン含有量、そしてミルクや甘いお菓子などと相性が良いとされています。世界的には全コーヒーの生産量の30~40%を占め、決して少ない訳ではなく、世界的なインスタントコーヒーのメーカーさんは、たくさん使用されているようですし、エスプレッソにもロブスタが欠かせません。市販のブレンドや缶コーヒーにも使用されています。
昨今アジアの国々もコーヒーをたくさん飲むようになり、コーヒーの世界的需要は増加しており、一方で天候不順などでコ-ヒーの収穫量が減るなどしてコーヒーは価格高騰が続いています。それを受けロブスタの生産を強化する産地が増えてきています。
当店でもひと銘柄導入してみました。従来のロブスタにはない味と香り。単体で飲んでも大いに評価できる味わいです。酸味の少ないコーヒーが欲しいというお客様にはぴったりかと。すっきりした苦味とその独特な香りはミルクによく合います。是非一度お試しください。インドのインディアンロブスタというのは、従来のロブスタとは異なり、シングルで飲んでも美味しい、香りの豊かな製品を目指して開発されています。

インドのパパクチ農園 ロブスタアナエロビックハニーAという豆です。酸味が少なく、焙煎度合いに拠りますが、ロブスタ種のアナエロビック精選という珍しい組み合わせです。甘い香りがしますが、ミルクと合わせるとその香りが一層引き立てられて、良い味わいになります。
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