先日3回目のご来店のお客様に「何かしてるんですか?」と聞かれました。何かご迷惑をおかけしたかと恐々としながら、よくよく聞いてみると「こんなにおいしいのは、その機械で何をしてるんですか?」ということでした。
内心ホッとしながら、「焙煎したてだからおいしいんですよ」とお答えしましたが、後で思うとこれも当を得たお答えではないような気がして。でもこれ以上の説明って難しいですよね。それ以上の大人の話もありますし。
コーヒーは焙煎してから2~3日してからの1ヶ月位までが美味しいというのは、実は業界では通説です。20kg以上焙煎できる焙煎機で焙煎して、それを小分けにして販売するのが、コーヒー豆販売の一般的なビジネスモデルです。当店に来店されるお客様が生豆を見て驚かれるのは、焙煎した豆を販売されるお店が一般的だからだと思いますが、一度に20kgの焙煎となると、200gお求めのお客様100人分ですから、それを鮮度を失う前に売り切るのは、大規模店でないと難しい話です。お客様の手に渡っても劣化はし続けますから、早めに売り切りたいところです。それを何種類もやるとなるとそれはもう大変な話です。
この商売を始める前、様々色々あちこちそちこちで試しました。コーヒー豆もたくさん買いましたし、喫茶店でもたくさんコーヒーを飲みました。それ以外にも自販機、コンビニ、スーパー、ドラッグストアなどありとあらゆるコーヒーを買いました。良い喫茶店、良い自家焙煎店さんからたくさん勉強させて頂きました。豆の種類、淹れ方、味に影響する要素は色々ありますが、焙煎してから時間が経っていないことが、とても大事な要素だということに気付きました。
当店で使用しているジェットロースターという焙煎機は100gから焙煎できます。短時間で焙煎できます。コーヒーの楽しみ方として、多くの銘柄を楽しんで頂けるよう、当店では生の豆を在庫してご注文分を焙煎することにしています。これであれば、いつでも焙煎したての新鮮なコーヒーを楽しんで頂けると思います。今日はケニア、明日はガテマラと、焙煎したてを味える贅沢なコーヒーライフを楽しんで頂けると考えます。「焙煎後2~3日してからがおいしい」と言われていますが、焙煎したての香りからの、美味しさも続けて楽しんで頂けます。