夏は、アイスコーヒーでしょ

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まだ6月だというのに、暑い日が続きますね。アイスコーヒーがお好きな方って多いと思います。私もこの仕事を始める前は、冷たい缶コーヒーを良く飲んでました。今はコンビニの店内でもカップのアイスコーヒーを販売されてますし、スーパーやドラッグストアでもペットボトルのアイスコーヒーが販売されていて、とてもポピュラーな飲み物のひとつではないかと思います。当店でもテイクアウトもありますし、アイス用にブレンドした豆も販売しています。

冷たくするので、香りと苦みをしっかり利かせたものが美味しいですね。具体的な作り方は、例えば、40gのコーヒー粉に対し、500mlくらいで点てるのが良いみたいです。粉とお湯はお好みの加減で良いと思います。覚え方としては、コーヒー粉の12倍から12.5倍のお湯(水)が基準かと。ドリップ(お湯)で淹れて、これを冷やせばOK。氷に直接落とす場合は、氷が溶ける分を計算してお湯少な目で良いと思います。

しっかりと苦味を利かせるには、焙煎は深煎りのシティロースト以上がおすすめですが、深煎りすればするほど豆本来の香りは減少して、焦げた香りが強くなりますので、豆の良い香りを残すならシティローストぐらいまでに抑えて、逆に苦味を立たせたいならうんと深煎りのフレンチやイタリアンで良いと思います。香りの良い豆を選んで、うんと深煎りにして苦味に残る香りを楽しむというやり方もありだと思います。ナチュラル精選の豆のフルーティな香りやハニー精選の甘い香りは、深煎りで減少しますが、インドネシアのマンデリンという豆はスパイシーな香りが持ち味で、深煎りにしてもスパイシーです。深煎り向きの個性がマンデリンという豆の特徴です。ナチュラル系なら焙煎をシティくらいにして細かめに挽くとか、マンデリンなら苦味を目指してイタリアンで焙煎して中挽きにするとか。

実は大事なのは酸味です。アイスコーヒーはやはり背後に若干の酸味があった方が、おいしくなるように思います。ロブスタ種という豆は、苦くて香ばしい香りの豆で、ブレンドに欠かせない豆なのですが、安価な為にブレンドに加えることで、苦味を増し、コストを抑えられるというメリットがあります。アイスコーヒーのブレンドにも広く使われていますが、酸味が無いので、ロブスタがあまりに強いと味気ない感じになります。インスタントコーヒーとか缶コーヒーのブラックのような味ですが、私は結構好きなので、これも好き嫌いかもしれません。

深煎りにして、苦味と香りと酸味のバランス、これがアイスのおいしさにつながるのではないかと思います。挽目は細かくなれば、香りより苦味となります。当店では、アイスにされる場合は、2番挽きをおすすめしています。

水出しも分量は大体同じで良いと思いますが、お湯で点てるよりあっさりした味になります。水出しの場合は、ポットでも不織布パックでも粉をしっかり水に浸けるのがコツです。5時間から8時間、薄いと思ったら、もう少し長めに浸けてください。煮沸しない作り方なので、できるだけ早めに召し上がって頂く方が良いかと思います。

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