お客様から「コーヒーに詳しくないので」と言われることが良くあります。詳しい必要は全くありません。お好みをお伝えください。
聞いたこともないような国だったり、あるいは、更に狭い地域の地名や農園の名前だったり、生産している組合や精選場や農園主の名前、精選方法などがコーヒーの銘柄にくっ付いてたりして、詳しくないのも無理はありません。販売側のマーケティング戦略のような気もしますので、ここでは代表的な所を整理してみます。も少し詳しい方は、コモディティとかプレミアムとかスペシャルティなんて分類をご存知だと思いますが、ここでは置いておきますね。
以前のブログでコーヒーベルトについて触れました。赤道を中心に北緯南緯25度内の暑い国で高い山がある所がコーヒーの主な産地です。良い豆が採れる所は、日中は日差しがあって、湿潤で雨が多く降って、朝晩が涼冷な所。そう言われても…アジアだとインドネシアが有名です。中国やミャンマー、ベトナムとかもあります。アフリカだとやはりケニア、キリマンジャロのタンザニア、エチオピアが有名ですね。中東はイエメンが有名です。中南米は、何と言ってもコロンビア、ブラジル。ガテマラやコスタリカも有名ですね。
マンデリン
ケニア
エチオピア
主な国は、アジアならインドネシア、アフリカならケニアとタンザニアとエチオピア、中米ならコロンビア、ガテマラ、南米ならブラジル。それ以外にも色々ありますが、代表と言えばこの辺でしょうか。それに加えて国名よりブランド(銘柄名)の方が有名なものもあって、ブルーマウンテン、エメラルドマウンテン、マンデリン、キリマンジャロなどなど。国名で言うと、ブルーマウンテンはジャマイカ。陸上100mのウサイン・ボルト。エメラルドマウンテンはコロンビア。サッカーのバルデラマ。そりゃ知らんわ。マンデリンはインドネシア。デヴィ・スカルノって、あーたねぇ。キリマンジャロはタンザニア。アフリカ最高峰キリマンジャロってタンザニアにあるのですね。
ガテマラSHB
ブラジル サントス
コロンビア スプレモ
国名だけの銘柄の他に農園名や地域名や精選方法などが付けられて売られているものを目にすることがあります。それらはプレミアムとかスぺシャルティと呼ばれるもので、地域や農園を限定したものや、あるいは、特殊な精選方法だったりと概ね高品質ではありますが、安定的に供給されるものばかりではなく、一期一会だったりします。
ブルーマウンテン
エメラルドマウンテン
キリマンジャロ
味の傾向は一口には言えません。コーヒー談義ができないのは多少さみしいですが、自分なりの評価が一番信用できます。淹れ方や体調、経時変化など自分だけでも感じが変わったりします。ただ一番大事なことは、焙煎から時間が経っていない豆を味わうことです。時間が経てばコーヒーは、嫌な酸味に振れやすい飲み物なので、そこだけご注意下さい。是非気になった豆からお試しください。