10月1日がコーヒーの日というお話は前回。さあコーヒーシーズン幕開けです。おいしいコーヒー続々入荷中です。10月2日は豆腐の日ってお豆腐屋さんがおっしゃってました。それはともかく先日お客様から「豆の値上がりはどうなの?」なんてお話がありました。
最近当店でも仕入の値上がりが相次ぎ、家族経営の強みで何とか価格に転嫁せずに凌いできましたが、耐え切れず今月一部値上げをさせて頂いております。詳しくは店頭でご確認下さい。
お値段にかかわる話を少々。
生産されるコーヒーの多くは、コモディティと言って、「先物取引市場」という世界的な取引市場で価格が決定されます。「先物取引」というのは、金とか石油、小麦なんかも扱う国際取引のことで、コーヒーはアメリカのニューヨークとイギリスのロンドンで取引されているそうです。「コモディティ」というのは、商品作物を意味し、例えば、コロンビアとかガテマラとかケニアとか、日本では国名自体が銘柄名として売られている豆は、大体この取引の影響を受けていると考えて良いと思います。この価格が世界のコーヒー市場の目安となる訳です。しかしながら、全てのコーヒーの価格がそこで決まる訳ではなく、日本の輸入商社が現地のコーヒー農園から直接買い付けたりする場合は個別の商談に拠ります。
輸入商社様・問屋様のご支援で当店のコモディティは価格・質共に良い物を揃えることができていると思います。リーズナブルな価格でおいしい豆がそろっています。おすすめの一例、キリマンジャロ、メキシコアルツラ、ガテマラSHB、コロンビアスプレモあたりかと。
メキシコ アルツラ
香ばしい香りにすっきりした後味。黒糖のような甘い香りに苦味と酸味の少ないマイルドコーヒー。メキシコの最高等級。軽い味がお好きな方に人気の高い銘柄。
キリマンジャロ
アフリカを代表する銘柄。タンザニアにあるアフリカ最高峰の冠したコーヒー。中でも最高等級のキリマンジャロAA。酸味が特徴的ですが、クリアな味わいが人気の銘柄。
ガテマラSHB
ガテマラは中米カリブ海に面した国。ガテマラの最高等級SHBは標高の高い場所で採れた豆に与えられます。さわやかな酸味とすっきりした苦味でポピュラーな銘柄。
コロンビア スプレモ
中南米を代表する銘柄。コーヒー産業が盛んなコロンビアの最高等級がスプレモ。酸味と苦みのバランスで生み出されるコクがコロンビアスプレモの持ち味。
業界では定評のある豆ばかりですので、これを機会に味わってみてはいかがでしょうか。お試しいただいたお客様から高い評価を頂いています。どれもリーズナブルですが、高級感あふれる味わいです。軽い感じが良いならメキシコ。酸味が好きならキリマンジャロ。バランス型のガテマラ。コクと苦みのコロンビア。さらにそれぞれ焙煎度合いを変えて行くと味わいは変化して、それぞれ違う面を見せるのもコーヒーの面白さのひとつです。例えば、スプレモの浅煎りは、酸味が立ち、これを好まれる方も多いように思います。是非色々お試し頂き、お好みを見つけて頂くのも面白いと思います。これらをベースに他の豆との違いを試してみるのも良いかもしれません。
※おいしいというのは、個人の感想です。