ブラジルとコロンビア、どちらも南米、アメリカ大陸の下の方、南の方ですね。コーヒーの2大生産大国です。差し詰めゴジラ対ガメラみたいな実際に対決した映画は無いけど怪獣ファンの夢の対決みたいな…。はるか昭和の話です…
ブラジルとコロンビアは、どちらも人気銘柄の多い国ですが、生産量ではブラジルがダントツの世界一。ベトナムの第2位に次いでコロンビアは第3位。生産量で行くとコロンビアは、ブラジルの足元にも及びません。ただ豆の味わいとか同じ南米でも味わいはずいぶん違います。
ブラジルは、1000m前後のコーヒー栽培としては比較的低い土地で行われ、味は苦味少な目で酸味もそれほどでもなくバランスの良さが特徴です。ナッツ的な香ばしさとチョコレートのようなまろやかな口当たりなど甘味が感じられるソフトな味わいのものが多いようです。もちろん昨今は様々な精選方法が試されていて、発酵を利用したものも出て来ていますので、この限りではありませんが、スタンダードな味としてはこの辺りかと思います。最近は付加価値のある豆への取り組みも活発化してきており、ブラジルと言えば、「サントスNo.2」ですが、それ以外、特にスペシャルティは増え続けています。当店扱いのブラジルを挙げておきます。

モンテアレグレ農園のスペシャルティです。ナチュラルファーメンテーションと言う特殊発酵プロセスを採用し、酵母と発酵の力で、穏やかで複雑な香味に仕上げられています。ブラジルのバランスの良さの中に果実ようなやわらかな香りがあり、人気のある商品です。

ミナスジェライス州サントアントニオ地域の約20農園からなる生産者共同体(サントアントニオ生産者組合。社名「サンコーヒー社」)の力作です。ブラジルらしいナッツフレーバーと甘味、チョコレートのようなフレーバーが魅力です。
一方でコロンビアのコーヒーは、コロンビア国内の生産地でも趣は異なり、多彩な特徴のコロンビアが送り出されています。カリブ海に面した北部と内陸の南部では、採れる豆の味と香りに違いがあり、これをコロンビアとして一括りにするのは難しいのですが、あえて言及するなら、ブラジルよりも酸味と苦みが強く、香りもナッツと言うよりはダークチョコレートのような深くて甘い香りという印象です。何よりコロンビアの生産者は積極的に個性的な豆作りに取り組んでおらるようで、インフューズドや嫌気発酵と言った新しい精選方法に先駆的に取り組んでいる点に定評があります。例えば、エメラルドマウンテンのように従来の格付けにとらわれず、味や品質で別の枠組みを設けて、それをブランド化して顧客満足につなげて行くやり方は本当に感心させられます。

コロンビアのグレードは、豆の大きさで決められ、最上級グレードがエクセルソプレミアム、次がエクセルソスプレモ、その次がエクセルソエクストラとなりますが、日本で扱われているコロンビアは、スプレモとエクストラが多く、エクストラを日本ではエクセルソと呼んでいる所があったりして少々ややこしいです。

コカ・コーラ社の缶コーヒーに「エメラルドマウンテン」というのがあります。エメラルドマウンテンと言うのは、「コロンビア生産者連合会(FNC)」が認定するブランドです。酸味と苦みのバランスが良く、そこにコクがあって、まろやかさが良い感じの豆です。当店でも人気があります。

農園限定の上質なピンクブルボンです。ピンクブルボンというのは品種のことです。コロンビア南部のウィラ産で、ウィラでは、良質なコーヒーが採れます。浅煎りにすると、奥行きのあるキレイな酸味が味わえ、中深煎りにするとしっかりした苦味と背後の酸味でバランスの良さが味わえます。

コロンビアもSCAJ2025という展示会にブースを出していました。様々なコロンビア産コーヒーの試飲や産地の紹介をされてました。当店でもコロンビアは人気の銘柄で、仕入れに力を入れています。オーソドックス、苦味と酸味のバランスの良さが持ち味で、コロンビアのコーヒーを飲むと満ち足りた気分まります。
昨日今日寒くなりました。温かいコーヒーで温まりましょう。11月はおはがきの郵送ありませんので、チラシをお渡ししますので、豆を買わずともとりあえずお立ち寄りください。年末にかけて品揃えを強化していきますので、是非ご来店ください。
※紹介商品は、2025年10月21日現在の在庫です。品切れの際はご容赦ください。